Google社内の標準言語としてTypeScriptが承認される
4月5日から3日間、米国ソルトレイクシティで開催された JavaScript ライブラリ「Angular」のイベント「ng-conf 2017」の基調講演の中で、Google 社内の標準言語として TypeScript が承認されたというニュースが、僕のチームの中で話題になりました。
TypeScript は、AltJS な言語で、同じく AltJS の CoffeeScript などと一緒に人気がある言語。 と、あたかも普段使っているかのようだけど、SIerである僕の周りを見渡しても実際の業務で利用したことがある人がいませんでした。 もっとフロント界隈では当たり前のように利用されているのでしょうか? AltJS に関して、業界内の温度感がイマイチ良くわかっていません。
先進的な技術に感度の高いチームメンバーからは、「TypeScript は初期教育コストがかかりそうだ」という感想もあった一方で「覚えれば JavaScript への理解も深まるのではないか」という声も聞こえました。
Infrastructure as Code
ちょっとしたきっかけで、2013〜2015年にバズワード的に盛り上がった Infrastracture as Code や Immutable Infrastructure のことを復習する必要がありました。 当時、伊藤直也さん(@naoya_ito)界隈の方々が火付け役となって様々な発表や勉強会が行われいたことを記憶していて、僕も伊藤直也さんウォッチャーとなっていました。
当時の伊藤直也さんのプレゼンテーションをイベントごとに時系列に並べて読み返してみたのですが、最近のプレゼンテーションになるにつれて考えが洗礼されてきていて、最終的には、2016年07月07日に開催された「リクルートテクノロジーズオープンラボ 第三回」のプレゼンテーションが一番まとまっていました。 YouTube でプレゼンテーションを動画で観ることができますので、興味のある方は観ると良いでしょう。
スノーデン事件
お客様から「最近は全てのページをHTTPSで構成する風潮があるみたいだけど、そういうもん?」という質問を受けました。 結論的には「そういうもん」ということなのですが、その理由も軽く説明しました。
Googleが「HTTPのページよりもHTTPSのページの方を評価する」と言っているからというSEO的な側面ももちろんありますが、もっと本質的なキッカケとなったのは、エドワード・スノーデン氏が起こした2013年のスノーデン事件だと僕は理解しています。 スノーデン事件により通信の暗号化に関する流れが加速し、その流れの中で無償でSSL証明書を発行する Let’s Encrypt のプロジェクトなどが立ち上がりました。
スノーデン事件を知っていることで、アメリカの政府系機関が Apple や Twitter などと個人情報の提供を巡ってバトルする近年の案件を、より深い視点で見れると思っています。
おわりに
6月上旬くらいに、都内で誰でも参加できるオープンなWEBエンジニア勉強会を開催してみたいと思っています。 もう少し詳細が詰まったらお知らせしたいと思っています。